幸せのおすそ分け・・・(モリスのカーテン)【品川区 S邸】

今年の「モリス」のカーテン、レポートいたします!
モリスファンにお会いすることが本当に多いです。
そんな私もイギリスファンでありますので、モリス=美、または癒し、そして時には必需アイテムでもあります。
今年の夏は、この ’’Fruit, black/claret” Morris Company をご採用いただきました。


今からおよそ160年前、ロンドンから少し離れた郊外で、WILLIAM MORRIS(ウィリアムモリス)によって作られたテキスタイルです。今も変わらず、私たちをそっっと、やさしく包んでくれます。
アーツアンドクラフト運動でも有名ですが、こんな言葉があります。
The secret of happiness is to be interested in the details of everyday life
深い言葉です。
「幸福の秘密は、日常生活の細部に、関心を持つことです。」
時は19世紀末、産業革命の大きなうねりのなか、手工業や職人仕事から大量生産の時代へと移り変わりました。
モダンデザインの父とも称されるように、美はクラフトからデザインとして生活のなかに自然に受け入れられるようになりました。
ときにはファンタジストとさえ言われますが、
自然に向き合い、ちいさな花のなかの美しさを愛でる姿は、現代のAI社会やDX時代においても、モリスのデザインは心が温かくなるのを覚えます。


リビング
Fruit 230286, Morris Company, England
寝室にカーテン製作して納品させていただきました。裾は少し長めにして優雅さを演出しております。
ゆるめのドレープですが、ジャカート織りの厚めのお生地でしたので、この具合がちょうどよろしいように思います。
描かれているザクロの赤い実や葉もリズムよく生き生きと表現されており、
窓一面のカーテンは、ミニ・ケルムスコットハウスのようになりました!






DESIGNER’S VIEW
モリスデザインでもポピュラーなのは、ウィローボウ、イチゴ泥棒、デェイジー、などあります。
ファブリスタでも、モリスのコレクションブックはいつでもご覧できるようになっております。イギリスに行かずとも、気分は味わえます!
イギリス人の自室インテリア愛は世界の常識ですが、これはモリスの功績が大きいと言えるでしょう。
他のヨーロッパ諸国とは異なり、独自の文化やテイストがあります。わりとこぢんまりとしたお部屋に布がふんだんに使われていたり、色物のコンビネーションは新鮮に感じたりします。
イギリスの国民性である建築と同じくらいのインテリアに対する高い意識は、アートや美、芸術の発展に大きく影響します。
その結果、人々は豊かで、彩のある生活を手に入れることができます。
海、海、時を超えた、美の「真理」を追求することも私は幸せに感じます。
今回もお客様に幸せを分けていただきました。ありがとうございました。
INFOMATION
- Design
-
羽重
- Client
-
品川区 S邸
- 期間
-
2023年8月
- ご依頼内容
-
カーテン製作
- 使用資材
-
Morris Textiles